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従って体力無しで精神力のみを学校や塾で強化してみても、どうしようもありません。
特に欧米人は体も大きく、体力があります。
体育の時間だって、彼等と付き合うだけでもかなりの体力が必要です。
環境の違ったところでの生活や、寮などの団体生活では、とかく精神的にストレスがたまるものです。
そのうえ言葉がわからないと、やたら神経質になって全身、耳になったような気がするものです。
ともかく相手の言うことを聞こう、一言も聞きもらすまい。
又、その間中、頭の中で相手の英語を日本語に直して、考えて、英語で喋らなければなりません。
一日が暮れるとヘトヘトになります。
とても夜パーティーに出てエンジョイという心境にはなれままあ、こういった文化の違いに堂々と対処するためにも、そもそもノイローゼにならないためにも、充分な体力は必要です。
子供にはその子供なりにもって生まれたものがあるのですから、どう言ってみても仕方がありません。
同じ両親から生まれ、同じ環境で育ったきょうだいでも違うものです。
成長をよく見て、体力も充分と思えるときに留学させなければなりません。
ましてや、あまり体力も1人前でないときから睡眠時間を減らして、勉強や精神力を強要するのはとんでもないと私は考えています。
心身共にタフ、という言葉があります。
何をするにもタフであることは必要ですが、留学でも同じ。
私は、これを「身心共にタフ」と書き替えたいのです。
体力のあるものとないものとでは、どんなところで差が出てくるかというと、体力がないとまず精神のバランスをくずして、ホームシックやノイローゼになってしまいます。
アメリカではホームシックやノイローゼになると、すぐ精神科に連れて行かれます。
目が痛いと眼科、歯が痛いと歯科というように、頭の中や胸の中が痛いと、それ、精神科ということです。
精神科は特別なところでも何でもありません。
でも日本人は、そんなことになったら大騒ぎ。
「私は気狂いじゃない!」とか「わが家にそんな血は流れていない」とか、すぐにそういう反応が返ってきてしまうのです。
今迄そういうトラブルが何回かありました。
精神科のお医者さんがくれた薬を飲むのに抵抗して、ますます病気が悪くなってしまったりするのです。
現代は、生活が大人にとって便利にできていますから、子供もわざわざ体力を鍛えなければならないほどです。
にもかかわらず、子供の勉強以外は何でもやってくれる、子供が勉強していればすべてをそれに合わせて、冬は部屋を暖め、夏は冷やし、早く食べられるようにミカンの皮までむいてあげる、なんて母親も実際たくさんいます。
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